YouTubeブランドアカウントのデメリット5つ|作成方法も解説

YouTubeブランドアカウントのデメリット5つ|作成方法も解説

企業のYouTube担当者の中には、「ブランドアカウントに切り替えたいが、デメリットはないか」と不安を感じている方も多いのではないでしょうか。

YouTubeのブランドアカウントには、偽アカウントが作られるリスクや、個人アカウントから移行する際のデータ消失など、事前に知っておくべき注意点が存在します。

この記事では、YouTubeブランドアカウントのデメリット5つと対処法、あわせてメリットや作成方法まで解説します。最後まで読むことで、リスクを正しく理解したうえでブランドアカウントを安心して運用できるようになります。

BtoB向けのYoutubeコンサルティングなら株式会社Xcuuに相談!

株式会社Xcuuなら、Youtube運用に関する以下のお悩みを解決します。

  • 月200時間以上の商談に相当する資産を形成
  • クライアントの業界に対して知見のあるディレクターをアサイン
  • 300以上の競合・ベンチマーク動画を細かく分析

この記事の監修者:代表取締役CEO 山田 翔梧

動画・YouTubeを活用した情報発信において、視聴数だけでなく、行動や成果につながる設計を重視した支援を行っています。

事業会社でのプロダクトマーケティングやデータ分析、新規事業立ち上げの経験を経て、現在は株式会社Xcuuの代表として、企業のYouTube活用や動画マーケティングを支援しています。

目次

YouTubeブランドアカウントとは?個人アカウントとの違い


まずは、ブランドアカウントの基本的な位置づけを確認しましょう。

ブランドアカウントの意味と役割

YouTubeのブランドアカウントとは、個人のGoogleアカウントとは切り離して作成できる、ビジネス・ブランド専用のアカウントです。

チャンネル運営者個人の名前やGoogleアカウント情報に依存せず、企業名やブランド名でチャンネルを管理できるため、法人での運用や複数人体制での管理に向いています。

なぜなら、YouTubeチャンネルは本来Googleアカウントに1対1で紐づく仕組みですが、ブランドアカウントを間に挟むことで、複数の担当者が同じチャンネルへアクセスできる形に変えられるためです。実際に、多くの企業がこの仕組みを使い、退職や異動が起きても運用を止めずに済む体制を整えています。まとめると、ブランドアカウントは個人に依存しない運用基盤を作るための土台といえます。

個人アカウント(Googleアカウント直結)との違い

個人アカウント(Googleアカウント直結)とブランドアカウントの違いは、以下の表のとおりです。

比較項目個人アカウント直結ブランドアカウント
チャンネル名の自由度Googleアカウント名と連動任意の名称を設定できる
複数人での管理原則1人のみ複数人に権限を付与できる
個人情報の連動コメント等に個人名が表示される個人アカウント情報と切り離せる
チャンネル数の上限制限あり1アカウントで最大100個まで作成可能

個人アカウント直結のままでは、担当者の異動や退職のたびにログイン情報の引き継ぎが発生し、運用が属人化しやすくなります。一方、ブランドアカウントであれば、チャンネル名も権限も企業側でコントロールできるため、組織としての運用がしやすくなるでしょう。

YouTubeブランドアカウントのメリット


デメリットを理解する前に、ブランドアカウントを使う理由でもあるメリットを押さえておきましょう。

複数人でのチャンネル管理ができる

ブランドアカウントでは、オーナー・管理者・コミュニケーション管理者という3段階の権限でメンバーを追加できます。

そのため、担当者が交代してもチャンネルの運用を止めずに引き継げる点が大きな利点です。個人アカウント直結の場合、ログイン情報そのものを引き継ぐ必要があり、セキュリティ面でも不安が残ります。ブランドアカウントであれば、権限の付与・削除だけで対応できるため、体制変更にも柔軟に対応できるでしょう。

チャンネルを最大100個まで作成できる

1つのブランドアカウントには、最大100個のYouTubeチャンネルを紐づけられます。

商品ライン別、採用専用、情報発信用など、目的ごとにチャンネルを使い分けたい企業には最適な設計と言えます。1つのチャンネルにすべての内容を詰め込むと、視聴者がテーマを把握しにくくなる場合もあるため、目的が明確に分かれているのであれば、チャンネルを分ける選択肢も検討する価値があります。

チャンネル名をブランド名・企業名に設定できる

個人アカウント直結では、チャンネル名がGoogleアカウント名と連動してしまいます。

ブランドアカウントであれば、担当者個人の名前とは無関係に、企業名やサービス名など任意の名称を設定できます。視聴者からすると、担当者の名前ではなく企業やブランドの名前でチャンネルを認識できるため、信頼性のあるチャンネルとして受け取られやすくなるでしょう。

個人情報の漏洩リスクを抑えられる

ブランドアカウントは個人のGoogleアカウントと切り離して運用するため、コメント返信やコミュニティ投稿の際に、担当者個人の名前が表示される心配がありません。

特に、複数の企業アカウントを1人で管理している担当者にとっては、個人アカウントとの誤操作を防ぐという観点でも安心材料になります。

YouTubeブランドアカウントのデメリット・注意点


YouTubeブランドアカウントには、大きく5つのデメリット・注意点があります。いずれも対策次第で回避できる内容ですが、事前に知らずに移行してしまうと、思わぬトラブルにつながる恐れがあります。1つずつ確認していきましょう。

偽ブランドアカウントが作られるリスクがある

ブランドアカウントは誰でも自由に作成・命名できる仕組みのため、自社ブランドと似た名称のアカウントを第三者に作られる可能性があります。

なぜなら、ブランドアカウントの作成にYouTube側による名称審査のようなステップが設けられていないためです。実際に、企業名やサービス名を装った偽アカウントが視聴者に誤解を与えてしまうケースも報告されています。

対策としては、以下が有効です。

  • 公式サイト上で正しいチャンネルURLを明示する
  • 概要欄でウェブサイトの認証を行い、公式チャンネルであることを示す
  • 公式マークの取得を申請する

まとめると、名称だけで正誤を判断させるのではなく、公式サイトとの紐づけで信頼性を担保する工夫が重要です。

管理者が増えるほど運用ミスと情報漏洩のリスクが高まる

複数人で管理できる点はメリットである一方、管理者が増えるほど「誤って動画を削除してしまう」「意図しない投稿をしてしまう」といった運用ミスも起きやすくなります。

特に注意したいのが、退職者のアクセス権を削除し忘れることによる情報漏洩リスクです。権限を持ったままの元担当者が、退職後もチャンネル情報にアクセスできる状態が続いてしまうのは、決して珍しいことではありません。

対策としては、権限の定期的な棚卸しと、役割ごとの権限範囲を明文化しておくことが有効です。誰が何をできるのかをあらかじめ整理しておくと、担当者の異動時にも慌てずに対応できます。

個人アカウントから移行するとカスタムURLとコメント履歴が失われる

個人アカウントのチャンネルをブランドアカウントに移行(転送)する際、カスタムURL(@ユーザー名)や、他チャンネルへのコメント・返信履歴が失われることがあります。

これは、移行前に必ず確認しておきたいポイントです。特にカスタムURLは、名刺やSNS、広告など複数の場所に記載している場合も多く、移行後にリンク切れが発生すると視聴者を混乱させてしまいます。

移行前には、以下の対応をおすすめします。

  • 現在のカスタムURLをスクリーンショットで記録しておく
  • 主要なコメント・返信内容を控えておく
  • 移行後のURLを社内外の関連ページで更新する準備をしておく

スマートフォン・アプリからは作成できない(PC必須)

ブランドアカウントの新規作成は、PCのブラウザからのみ可能で、YouTubeのスマートフォンアプリからは作成できない仕様になっています。

「スマホで作成しようとしたのに、それらしい項目が見当たらない」という場合、多くはこの仕様が原因です。作成できないときは、まずPCのブラウザからYouTubeにアクセスし、あらためて手順を試すようにしましょう。

アカウントの切り替えミスが起きやすい

複数のGoogleアカウントやブランドアカウントを使い分けている場合、誤った個人アカウントでコメント・投稿・高評価をしてしまうオペレーションミスが起きやすくなります。

特に企業の場合、意図しないアカウントでの発言がそのまま炎上やブランドイメージの低下につながるリスクがあるため、軽視できません。定期的にログイン中のアカウントを確認する習慣を持つことが、シンプルながら有効な対策です。

以上5つのデメリット・注意点と対処法を、以下の表にまとめました。

デメリット・注意点主な対処法
偽ブランドアカウントが作られるリスク公式サイトでのURL明示、概要欄でのウェブサイト認証
管理者増加による運用ミス・情報漏洩権限の定期的な棚卸し、役割の明文化
移行時のカスタムURL・コメント履歴の消失移行前の記録・バックアップ
PCからしか新規作成できないPCブラウザから作成する
アカウントの切り替えミスログイン中のアカウントを定期的に確認する

いずれも、事前に知っておけば防げる、あるいは軽減できる内容です。「デメリットがあるから使わない」のではなく、リスクを理解したうえで対策を講じることが大切といえるでしょう。

YouTubeブランドアカウントの作成方法


続いて、ブランドアカウントの作成方法を3ステップで解説します。前述のとおり、作成はPCのブラウザからのみ対応しているため、あらかじめPC環境を用意しておきましょう。

ステップ1 Googleアカウントを準備する

既存のGoogleアカウントでログインするか、企業用に新規のGoogleアカウントを準備します。

Google Workspaceを利用している場合は、個人に紐づくWorkspaceアカウントでチャンネルを作成しないよう注意が必要です。担当者が退職してWorkspaceアカウントが削除されると、紐づいているチャンネルごと失われるリスクがあるためです(詳細は後述します)。

ステップ2 YouTubeにアクセスしてチャンネル作成画面を開く

PCのブラウザでYouTubeにアクセスし、右上のアカウントアイコンから「チャンネルを作成」を選択します。

表示された画面で「カスタム名を使用」を選ぶと、Googleアカウント名とは異なる任意のチャンネル名を設定する画面に進みます。

ステップ3 ブランドアカウントとして設定・完了する

チャンネル名を入力し、確認画面の内容をチェックしたうえで作成を完了させます。

作成後は、後述する「管理者権限の設定」から、必要なメンバーを招待しておくとスムーズに運用を始められます。

個人アカウントからブランドアカウントへの移行手順と注意点


すでに個人アカウントでチャンネルを運営している場合は、以下の手順で移行を進めます。前述のデメリットとあわせて確認しておきましょう。

移行前に確認すべきポイント

移行前には、カスタムURL・他チャンネルへのコメント履歴・アナリティクスデータの引き継ぎ可否を必ず確認しておきましょう。

特にアナリティクスデータは、過去の再生数や視聴者属性など、今後の企画立案に役立つ情報が含まれています。失われると再取得できないため、必要な数値は事前にダウンロード・記録しておくことをおすすめします。

移行手順

移行の手順は、以下のとおりです。

  1. YouTube Studioにログインする
  2. 左メニューの「設定」を開く
  3. 「チャンネル」タブから「詳細設定」を選択する
  4. 「チャンネルを移動または削除する」からブランドアカウントへの移行を選択する

画面の案内に従って進めることで、既存の動画や登録者数を引き継いだまま、アカウントの形態だけを切り替えられます。

移行後に失われるデータとその対処法

移行後は、カスタムURLが引き継がれない場合があります。この場合、条件を満たしていれば新しいカスタムURLを再取得できるため、YouTube Studioの設定画面から確認しましょう。

また、他チャンネルの動画に投稿したコメントや返信も消えてしまうことがあります。重要なやり取りがある場合は、事前にスクリーンショットなどで保存しておくと安心です。

ブランドアカウントの管理者権限の設定方法


複数人でブランドアカウントを管理する場合は、権限設定の理解が欠かせません。

管理者の権限の種類と役割

ブランドアカウントの権限は、以下の3段階に分かれています。

権限できること想定される役割
オーナーすべての操作が可能。権限の付与・削除もできる経営層・チャンネル責任者
管理者ほぼすべての操作が可能。オーナーの削除以外運用担当者
コミュニケーション管理者コメント・メッセージの管理のみSNS運用担当者など

企業での運用では、経営層やマーケティング責任者をオーナーに設定し、日々の投稿や編集は管理者権限を持つ運用担当者が行う体制が一般的です。

メンバーを追加・削除する手順

メンバーの追加・削除は、YouTube Studioの「設定」から「権限」タブを開き、招待したいメンバーのメールアドレスを入力することでおこなえます。

前述のとおり、退職者の権限削除を忘れると情報漏洩リスクにつながるため、担当者が異動・退職するタイミングでは、権限の見直しをあわせて実施する運用ルールを社内で決めておくとよいでしょう。

【企業担当者向け】ブランドアカウントを整えても成果が出ない本当の理由


ここまで、ブランドアカウントのデメリットと対処法を解説してきました。しかし、株式会社Xcuuが法人向けYouTubeチャンネルを支援してきた現場では、アカウントの設定を正しく行っているにもかかわらず、再生数が伸びず、問い合わせにもつながっていない企業チャンネルを数多く見てきました。

アカウントの形態はチャンネル成長の「土台」に過ぎない

ブランドアカウントの適切な設定は、YouTube運用における必要条件ではありますが、十分条件ではありません。

なぜなら、アカウントの形態はあくまでチャンネルを運営するための器であり、視聴者に届く企画や構成そのものを決めるものではないためです。実際に、アカウントの設定が完璧でも、コンテンツの方向性が定まっていなければ、視聴者の反応にはつながりません。「アカウントを作れば自動的に再生数が伸びる」というのは誤解であり、まず向き合うべきはチャンネルとして誰に何を届けるかという方針です。

Xcuuが設定するKPI三指標でチャンネルの土台を整える

Xcuuでは、法人向けYouTubeチャンネルの支援において、以下のKPI三指標を先行指標として設定しています。

KPI指標業界平均Xcuuが掲げる目標値
CTR(サムネイルのクリック率)3〜5%8%以上
視聴維持率20〜25%35%以上
チャンネル登録率0.1%0.5%以上

再生数や登録者数といった結果指標だけを追うのではなく、この3つの先行指標を継続的に改善していくことが、企業チャンネルが成果を出すための土台になると考えています。

実際に、若年層向け人材紹介会社様の支援では、「ニュース解説」「転職テクニック」といった切り口で準顕在層への露出を増やし、開始2ヶ月で月間10リード、決定率150%アップという成果につながりました。この事例が示すように、アカウント形態の選定よりも、誰に何を届けるかという企画の精度が成果を左右します。

もちろん、ブランドアカウントを正しく設定することは前提として欠かせません。しかし、そのうえで何を発信し、どの指標を改善していくかという工夫にこそ、企業チャンネルが成果を出すための本質があるといえるでしょう。

YouTubeブランドアカウントに関するよくある質問


最後に、ブランドアカウントに関してよくある質問にお答えします。

ブランドアカウントの作成・維持に費用はかかりますか?

ブランドアカウントの作成・維持は完全無料です。作成時はもちろん、継続して利用する場合にも費用は一切発生しません。

ブランドアカウントを削除するとどうなりますか?

ブランドアカウントを削除すると、紐づいているYouTubeチャンネル・動画・登録者数・再生数・コメント・アナリティクスデータがすべて失われます。

削除の取り消しはできないため、慎重に判断することが重要です。特に複数人で管理しているアカウントの場合、削除操作は限られたメンバーのみが行えるよう、権限面でも配慮しておくとよいでしょう。

Google WorkspaceアカウントでYouTubeチャンネルを運用する場合の注意点は?

企業で、個人のGoogle Workspaceアカウントにチャンネルを紐づけて運用しているケースが見られます。この場合、担当者が退職してWorkspaceアカウントが削除されると、紐づいているYouTubeチャンネルごと削除されてしまうリスクがあります。

企業チャンネルを運用する際は、個人のWorkspaceアカウントではなく、会社として管理する共有アカウント、またはブランドアカウントに紐づけて運用することをおすすめします。

まとめ|YouTubeブランドアカウントのデメリットは対策すれば問題ない

YouTubeブランドアカウントのデメリットとして、以下の5点を解説しました。

デメリット対策の有無
偽ブランドアカウントが作られるリスク対策可能
管理者増加による運用ミス・情報漏洩対策可能
移行時のカスタムURL・コメント履歴の消失対策可能
PCからしか新規作成できない仕様として理解しておけば問題なし
アカウントの切り替えミス対策可能

いずれも、事前に知って対策しておけば乗り越えられる内容であり、複数人管理やブランド名の設定といったメリットのほうが上回る場面がほとんどです。

ただし、記事内で触れたとおり、ブランドアカウントを正しく設定することは、あくまで企業チャンネルが成果を出すための土台にすぎません。土台を整えたうえで、誰に何を届けるかというコンテンツの方針や、CTR・視聴維持率・チャンネル登録率といった指標の改善に取り組むことが、YouTube運用で成果を出す近道です。

自社だけでの運用に不安がある場合や、アカウントは整っているのに成果が出ないとお悩みの場合は、株式会社Xcuuまでお気軽にご相談ください。


目次
               コラム記事追従バナー
×
×

無料で資料をダウンロードする