BtoB企業のYouTube活用ガイド|メリットと事例で解説

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「YouTubeはBtoCの若年層向けメディア」というイメージから、自社のようなBtoB企業には向いていないと考えていないでしょうか。

実際には、複雑な商材を扱うBtoB企業ほど、動画による情報発信が商談や受注に効果を発揮するケースが増えています。検討期間が長く、決裁に複数の部門が関わるBtoBだからこそ、動画で理解を揃えられるメリットは小さくありません。すでにSansanやサイボウズ、freeeといった知名度の高いBtoB企業もYouTubeチャンネルを継続的に運用しており、特別な業種に限った施策ではなくなってきています。

この記事では、BtoB企業がYouTubeを活用すべき理由と具体的な活用シーン、Xcuuが実際に支援した事例をあわせて解説します。最後まで読むことで、自社にとってYouTube活用が投資に値するかどうかを判断できるようになります。

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この記事の監修者:代表取締役CEO 山田 翔梧

動画・YouTubeを活用した情報発信において、視聴数だけでなく、行動や成果につながる設計を重視した支援を行っています。

事業会社でのプロダクトマーケティングやデータ分析、新規事業立ち上げの経験を経て、現在は株式会社Xcuuの代表として、企業のYouTube活用や動画マーケティングを支援しています。

目次

BtoB企業にYouTubeが向いている3つの理由


BtoB企業がYouTubeを活用すべき理由は、大きく3つあります。いずれも、BtoB特有の「商談の複雑さ」「検討期間の長さ」「関係者の多さ」を動画がカバーできるという点に共通しています。1つずつ確認していきましょう。

複雑な商材の理解を動画で一気に進められる

BtoB商材は、機能や仕組み、導入効果が複雑になりやすく、テキストだけでは理解に時間がかかります。資料を読み込む前に離脱されてしまうことも少なくありません。

一方、動画であれば図解・音声・強調表現を組み合わせられるため、短時間で内容を理解してもらいやすくなります。特に、導入プロセスや操作画面のように「動きがあるほうが伝わりやすい」情報とは相性がよく、テキスト資料だけでは伝えきれなかった部分を補完できます。

さらに、同じ内容を伝えるにしても、営業担当者が口頭で説明するより動画のほうが情報量にばらつきが出にくいという利点もあります。誰が見ても同じ品質の説明を受けられるため、担当者の経験値による理解度の差を減らせます。

検討期間の長い商談を動画が後押しする

BtoBの商談は検討期間が長く、受注までの距離が遠いことが課題になりがちです。Xcuuでは、YouTube動画を24時間365日ハタラク営業マンと位置づけています。

なぜなら、動画があれば商談の前提説明を営業担当者が毎回口頭で行う必要がなくなるためです。実際に、事前に動画で製品理解が進んだ状態で商談に臨んでもらえると、温度感の高い状態から会話をスタートできます。営業担当者は前提説明に時間を割かず、その企業固有の課題や条件のすり合わせに集中できるようになります。

まとめると、動画は営業担当者の負担を減らしながら、商談の質を底上げする役割を果たします。検討期間が長い商材ほど、この効果は大きくなります。

決裁関与層・複数部門に情報を届けられる

BtoBの意思決定には、現場担当者だけでなく決裁権を持つ経営層や、関連部門の複数人が関わることが一般的です。

営業担当者が直接会える相手は限られますが、YouTube動画であれば検索や社内共有を通じて、直接商談していない決裁関与層にも情報を届けられます。動画のURLを一つ共有するだけで、関係者全員が同じ説明を受けられる点も、テキスト資料にはないメリットです。

社内稟議の場面でも、動画があれば担当者が資料を作り直す手間を減らすことができ、結果として、検討プロセス全体のスピードアップにもつながります。

BtoB企業のYouTube活用シーン5選


BtoB企業がYouTubeを活用できる場面は、想像以上に幅広くあります。代表的な5つのシーンを、目的とあわせて紹介します。

活用シーン主な目的
商品・サービス紹介動画機能・特徴の理解促進
導入事例・お客様の声動画信頼性の獲得
展示会・ウェビナーのアーカイブ参加できなかった層への訴求
商談時の説明動画商談前の理解促進
採用広報独自採用チャネルの確立

商品・サービス紹介動画

自社の商品・サービスの特徴や強みを、映像を通じて分かりやすく紹介する使い方です。ホームページのテキスト説明よりも、実際の動きや使用イメージを伝えやすいというメリットがあります。

管理画面や操作フローがある商材であれば、実際の画面を見せながら説明することで、資料だけでは伝わりにくい使用感まで理解してもらえます。

導入事例・お客様の声動画

導入企業へのインタビュー動画は、BtoBの購買行動において重要な信頼材料になります。文章だけの導入事例よりも、担当者の表情や言葉から伝わる情報量が多く、検討中の企業の不安を和らげやすくなる効果があります。

特に「導入前にどんな課題があったか」「なぜその企業を選んだか」という文脈を語ってもらうことで、自社と近い状況にある見込み顧客の共感を得やすくなります。

展示会・ウェビナーのアーカイブ活用

展示会やウェビナーの内容を録画してYouTubeに公開すれば、当日参加できなかった見込み顧客にも情報を届けられます。一度の撮影で長期間にわたって活用できる点も、資産として残る動画ならではのメリットです。

展示会は開催期間が限られますが、動画化しておけば商談メールに添付したり、社内共有用の資料として使い回したりと、活用の幅が広がります。

商談時の説明動画としての活用

商談の場で動画を見せることで、営業担当者ごとの説明のばらつきをなくせます。あらかじめ動画で前提を揃えたうえで商談に入れるため、限られた商談時間を本質的な議論に使いやすくなります。

新人営業担当者が同席する場合でも、動画があれば説明品質を一定に保ちやすく、育成の観点でも役立ちます。

採用広報での活用

Xcuuは動画マーケティングと採用支援の両方を手がけており、YouTubeが採用広報にも活用できることを実感しています。独自採用チャネルの確立という観点でも、社風や働く人の姿を伝える動画は、エージェント依存からの脱却に貢献します。

BtoB企業は事業内容が伝わりにくく、採用候補者から敬遠されやすい面がありますが、社員インタビューや職場紹介の動画があれば、テキストの求人情報だけでは伝わらない魅力を発信できます。

Xcuuが支援したBtoB企業のYouTube活用事例


理屈だけでなく、実際にBtoB領域でYouTubeがどのように成果につながったのか、Xcuuの支援事例と他社の事例をあわせて紹介します。

東証プライム上場企業のYouTube運用リプレース事例

Xcuuが支援した、東証プライム上場・国内シェアNo1のハウスメンテナンス業者の事例を紹介します。この企業は一般家屋向けのシロアリ防除・湿気対策に加えて、法人向けの害虫・害獣防除も展開しており、BtoB色の強い事業を持っています。

施策前は、既存のYouTube運用会社に依頼していたものの、再生数がCV獲得に結びついていないことが課題でした。Xcuuへリプレースしたことで、「CVが生まれる1再生」を狙った企画内容への見直しに取り組みました。キーワード・競合調査を徹底したうえで、すでに他社で伸びている企画に対して動画品質で差別化を図り、ショート動画では演者の人柄や会社の雰囲気を重視して発信する設計に切り替えました。

その結果、月間総再生時間は10倍、LPへのトラフィックは5倍に伸び、リプレース後3ヶ月で初のCV創出につながりました。この事例が示すのは、BtoB企業であっても、企画・分析の設計次第で動画が商談・受注につながる資産になるという事実です。

他社のBtoB企業によるYouTube活用事例

BtoB企業のYouTube活用は、Xcuuの支援先に限った動きではありません。名刺管理サービスを展開するSansan株式会社、グループウェアを提供するサイボウズ株式会社、クラウド会計ソフトを提供するfreee株式会社など、知名度の高いBtoB企業もYouTubeチャンネルを継続的に運用しています。

これらの企業は、独自性のあるCM動画やスピンオフコンテンツの配信、一貫したブランディングを意識した動画設計、高頻度な更新による視聴者数の拡大など、それぞれ異なるアプローチでYouTubeを活用しています。業界を問わず、BtoB企業によるYouTube活用が広がっている点も、自社での導入を検討する材料になるでしょう。

【企業担当者向け】再生数ではなく”商談・受注”に効くBtoB YouTube運用の考え方


ここまで、BtoB企業がYouTubeを活用するメリットと事例を解説してきました。しかし、Xcuuが支援現場で強調しているのは、「バズらせない」「正確に刺す」という運用思想です。

再生数を追うと評価を誤りやすい理由

BtoB商材は成約までのリードタイムが長く、再生数の増減だけでは施策の成果を正しく評価できません。再生数が伸びていなくても、狙った決裁関与層に届いていれば商談化につながっているケースがあり、反対に再生数だけが伸びても受注に結びつかない場合もあります。

「再生数が思ったより伸びない」と感じて施策をやめてしまう企業もありますが、BtoBの場合はそもそも母数となる視聴者層が限られているため、再生数の絶対値で一喜一憂すること自体が適切な評価とはいえません。Xcuuでは、再生数・登録者数を成果指標として強調せず、あくまで売上・受注への貢献で語ることを重視しています。

Xcuuが重視するKPI三指標

Xcuuでは、法人向けYouTubeチャンネルの支援において、以下のKPI三指標を先行指標として設定しています。

KPI指標業界平均Xcuuが掲げる目標値
CTR(サムネイルのクリック率)3〜5%8%以上
視聴維持率20〜25%35%以上
チャンネル登録率0.1%0.5%以上

再生数や登録者数といった結果指標だけを追うのではなく、この3つの先行指標を継続的に改善していくことが、BtoB企業のYouTube活用が商談・受注につながるための土台になると考えています。これらの指標であれば、公開直後から数値の変化を追いやすく、企画の良し悪しを早い段階で判断できる点もメリットです。

BtoB企業がYouTubeを始める際の注意点


BtoB企業がYouTubeを始めるにあたっては、あらかじめ知っておきたい注意点もあります。事前に理解しておくことで、途中で施策をやめてしまうリスクを減らせます。

成果が出るまでに時間がかかる

YouTube運用は、開始してすぐに問い合わせや受注が増える施策ではありません。企画の勝ちパターンを見つけ、チャンネルとしての信頼を積み上げるまでには、一定の期間が必要です。中長期的な投資として捉えておくことが重要です。

短期的な成果を求めるのであれば、YouTube広告のように即効性のある施策とあわせて検討することも一つの方法です。

企画の自由度と社内稟議のハードル

BtoB企業では、公開する情報の範囲や表現について社内確認が必要になる場面が多く、BtoC企業と比べて企画の自由度が制限されやすい傾向があります。競合情報の扱いや、顧客企業名の公開可否など、確認すべき事項も多くなりがちです。

あらかじめ企画の承認フローと、確認が必要な部署・担当者を決めておくと、公開のたびに調整が発生する事態を防ぎ、制作がスムーズに進みます。

効果測定の指標設計が難しい

再生数や登録者数だけでは、BtoB企業の成果を正しく測れません。前章で紹介したKPI三指標のように、自社の商談・受注につながる指標をあらかじめ設計しておくことが、正しい効果測定の前提になります。

指標が定まっていないと、動画公開後に「何をもって成功とするか」の判断が担当者の感覚に頼ってしまい、社内での評価も難しくなります。

BtoB企業がYouTube運用を成功させる3つのポイント


BtoB企業がYouTube運用で成果を出すためには、以下の3つのポイントを押さえておく必要があります。

ターゲットと目的を最初に明確にする

誰に届けたいのか、動画を見た後にどう行動してほしいのかを最初に決めておくことが出発点です。ターゲットが曖昧なまま企画を進めると、内容が広く浅くなり、決裁関与層に刺さりにくくなります。

「現場担当者向けに機能を伝える動画」なのか、「経営層向けに投資対効果を伝える動画」なのかによって、扱う情報の粒度や訴求ポイントは大きく変わります。

SEO・VSEOを意識した動画設計

YouTube内の検索(VSEO)とGoogle検索(SEO)の両方を意識したキーワード設計が欠かせません。狙うキーワードを事前に調査し、タイトル・説明欄・動画内の発言にも反映させることで、検索経由での流入を増やせます。

BtoB企業の場合、検索されるキーワードのボリューム自体が小さいことも多いため、無理に検索数の多いキーワードを狙うのではなく、実際の見込み顧客が使う言葉を優先することがポイントです。

継続的な更新体制を整える

単発の動画公開では、資産としての効果を十分に発揮できません。社内で内製するか、外部に運用代行を依頼するかを含めて、継続的に更新できる体制を事前に整えておくことが成果につながります。

特にBtoB企業は担当者一人が兼務で運用を任されるケースも多く、企画から撮影、分析までを一人で継続することが難しくなりがちです。役割分担や外部リソースの活用も含めて、無理なく続けられる体制を検討しましょう。

BtoB企業のYouTube活用に関するよくある質問


最後に、BtoB企業のYouTube活用に関してよくある質問にお答えします。

YouTube広告と自社チャンネル運用はどちらを検討すべきですか?

目的によって使い分けるのがおすすめです。短期間で特定の見込み顧客層にリーチしたい場合はYouTube広告、中長期的に資産として積み上がる情報発信をしたい場合は自社チャンネルの運用が向いています。両方を組み合わせる企業もあります。

自社チャンネルは公開後も継続的に視聴され続ける資産になる一方、広告は掲載を止めると露出も止まるという違いも押さえておきましょう。

少人数の企業でもYouTube運用はできますか?

企画・分析のみを自社で行い、撮影や編集を外部に依頼する形であれば、少人数でも運用は可能です。すべてを内製する必要はなく、自社のリソースに合わせて役割分担を設計することが重要です。

Xcuuでも、クライアント側の負担を月5時間程度(企画承認・台本確認・動画レビュー・数値報告MTGなど)に抑えた支援を行っており、少人数体制のBtoB企業でも運用を続けやすい設計にしています。

成果が出るまでどのくらいかかりますか?

商材や業界によって差はありますが、月間総再生時間の伸びやLPトラフィックの変化といった兆しは数ヶ月単位で見え始めることが多くあります。実際にXcuuが支援した事例でも、リプレース後3ヶ月で初のCV創出につながっています。

登録者数や問い合わせ数がまとまって増えるのは、一般的に運用開始から半年〜1年程度が目安になります。短期的な結果を求めすぎず、KPI三指標の推移を見ながら中長期の視点で判断することをおすすめします。

まとめ|BtoB企業のYouTube活用は”正確に刺す”設計が鍵

この記事では、BtoB企業がYouTubeを活用すべき理由から活用シーン、Xcuuの支援事例までを解説しました。最後に要点を整理します。

項目ポイント
向いている理由複雑な商材の理解促進・商談の後押し・決裁関与層への到達
活用シーン商品紹介・導入事例・展示会アーカイブ・商談時説明・採用広報
Xcuu支援事例月間総再生時間10倍・LPトラフィック5倍・3ヶ月で初CV創出
成果指標CTR8%以上・視聴維持率35%以上・チャンネル登録率0.5%以上

BtoB企業のYouTube活用は、再生数を追うのではなく、商談・受注に効く設計を最初から意識することが成果を分けます。「バズらせない」「正確に刺す」という考え方のもと、企画・分析まで一貫して取り組むことが、BtoB企業がYouTubeを資産として活用するための近道です。

自社だけで進めることに不安がある場合や、BtoB商材でYouTubeが本当に効果があるのか判断に迷う場合は、Xcuuまでお気軽にご相談ください。

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