YouTubeフレームレートおすすめ設定|用途別に分かる選び方

youtube フレームレート おすすめ

YouTube動画をアップロードする際、「フレームレートは30fpsにすべきか、60fpsにすべきか」と迷ったことはないでしょうか。フレームレートの設定ひとつで、動画の滑らかさや視聴体験が変わります。一方で、「なんとなく60fpsにしておけば問題ない」という感覚で設定しているケースも少なくありません。

この記事では、フレームレート(fps)の基礎知識から、24fps・30fps・60fpsそれぞれの特徴、そしてジャンル別のおすすめ設定まで、YouTube動画制作に関わるすべての方が「自分の動画に最適なフレームレート」を即座に判断できるよう解説します。

企業のマーケティング担当者の方には、動画制作会社への仕様指示にも使える実践的な内容をお伝えします。さらに記事の後半では、「フレームレートより視聴維持率を左右する要素」というXcuuならではの視点も紹介します。

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この記事の監修者:代表取締役CEO 山田 翔梧

動画・YouTubeを活用した情報発信において、視聴数だけでなく、行動や成果につながる設計を重視した支援を行っています。

事業会社でのプロダクトマーケティングやデータ分析、新規事業立ち上げの経験を経て、現在は株式会社Xcuuの代表として、企業のYouTube活用や動画マーケティングを支援しています。

目次

そもそもYouTubeのフレームレート(fps)とは何か


動画編集やYouTubeの設定画面で目にするフレームレート(fps)。まずはその意味と、YouTubeの対応範囲を確認しましょう。

フレームレートとは「1秒間に表示される静止画の枚数」のこと

フレームレート(fps:frames per second)とは、動画が1秒間に表示する静止画像(フレーム)の枚数を表す単位です。パラパラ漫画をイメージすると分かりやすく、1秒間にめくるページ数が多いほど動きが滑らかに見えます。

30fpsであれば1秒間に30枚の静止画で動きを表現し、60fpsであれば60枚で表現します。数値が大きいほど映像は滑らかになりますが、同時にデータ量も増えます。このトレードオフを理解したうえで、コンテンツに合ったフレームレートを選ぶことが重要です。

YouTubeが対応しているフレームレートの範囲

YouTube公式が推奨するフレームレートは24・25・30・48・50・60fpsで、24〜60fpsの範囲が標準とされています。それ以外のフレームレートでも技術的にはアップロード可能ですが、これらの値が最も安定してエンコードされます。

また、YouTubeでは「撮影時と同じフレームレートでアップロードする」ことが基本ルールです。撮影した素材を異なるfpsに変換してしまうと、動きがカクついたり音ズレが起きる可能性があるため、撮影設定と書き出し設定を統一することを推奨しています。

YouTubeで使われる主なフレームレートの種類と特徴


YouTubeで使われる主なフレームレートには、24・30・60・120fps以上の4つの区分があります。それぞれの特徴と向いている動画の種類を確認しておきましょう。

フレームレート映像の印象主な用途
24fps映画的・フィルムライクシネマティックVlog・MVなど
30fps自然・テレビ標準解説動画・トーク・企業動画など
60fps滑らか・リアルゲーム実況・スポーツ・操作説明など
120fps以上超滑らかスローモーション撮影・一部ゲーム

24fps 映画的な雰囲気を出したいVlog・シネマティック動画向け

24fpsは映画の撮影・上映で世界的に使われてきた標準フレームレートです。1秒間に24コマのため滑らかさは30・60fpsに劣りますが、動きにモーションブラーが生まれ、フィルムライクな映像表現になります。

日常の映像をおしゃれな雰囲気に仕上げたいVlogや、音楽MVのようなシネマティックな演出を意識した動画に向いています。ただし、動きの速い映像で使うと映像がぼやけて見えることがあるため、被写体の動きが少ない動画での使用が基本です。

30fps 解説・トーク・Web動画の標準フレームレート

30fpsは日本のテレビ放送(正確には29.97fps)の標準であり、YouTubeで最も多く使われているフレームレートです。視聴者にとって自然で見慣れた動きを提供でき、ファイルサイズも60fpsと比べて約半分に抑えられます。

解説動画・ビジネストーク・インタビュー・Web会議の録画・オンラインセミナーなど、画面内の動きが少ない動画では30fpsが最も適しています。企業が制作するYouTube動画の多くが30fpsを採用しており、制作会社への仕様指示における基準値としても使いやすい設定です。

60fps ゲーム実況・スポーツ・動きが速い映像に最適

60fpsは1秒間に60コマで映像を表現するため、高速な動きも滑らかに表示できます。ゲームのキャラクター操作・マウスカーソルの動き・格闘技やスポーツの動作など、細かい動きをクリアに見せる必要がある動画に最適です。

また、パソコンの画面操作を解説するチュートリアル動画も60fps推奨です。30fpsでは高速なマウス操作がブレて見えることがあり、視聴者が手元の動きを追いにくくなります。デメリットとして、ファイルサイズが30fpsの約2倍になる点は把握しておきましょう。

120fps以上 スローモーション撮影・一部ゲーム向け

120fps・240fpsは、スローモーション映像を作るための高速記録フレームレートです。通常の速度で再生するのではなく、30fpsや60fpsに変換してゆっくりした動きとして見せることで印象的な映像表現が生まれます。

スポーツ動画での選手の動き・水しぶき・ペットの動作などをスローモーションで表現したい場合に活用されます。一部のゲームタイトルは120fpsに対応しており、高リフレッシュレートのモニターと組み合わせた配信に使われるケースもあります。

YouTubeのジャンル別おすすめフレームレート設定


フレームレートの選び方は「動画の中でどれだけ動きがあるか」が基本的な判断軸になります。自分が作るジャンルに合ったフレームレートを選ぶことで、視聴者にとってストレスのない、最適な動画環境を用意できます。以下のジャンル別の目安を参考にしてください。

解説動画・ビジネス系トーク・インタビュー → 30fps推奨

人が話しているだけのトーク動画や、スライドを使ったビジネス解説動画は、画面内の動きが少ないため30fpsで十分です。60fpsにしても視聴者が体感できる差は少なく、ファイルサイズが増えるデメリットだけが残ります。

YouTubeの企業チャンネルで多く投稿されるノウハウ解説・採用動画・商品説明・代表インタビューなど、ほとんどの企業動画は30fpsが適切です。動画制作会社に外注する際の基準値として「1080p・30fps」を指定しておけば、ほぼすべての企業向け動画コンテンツに対応できます。

Vlog・日常動画・シネマティック系 → 24fpsまたは30fps

日常の映像や旅Vlogは、仕上げたい雰囲気によって24fpsか30fpsを選びます。映画のような質感・おしゃれなシネマティック表現を出したい場合は24fps、自然でリアルな日常感を重視する場合は30fpsが向いています。

どちらを選んでも大きな問題はありませんが、撮影時に設定を固定しておくことが重要です。24fpsで撮影した素材を30fpsに変換して編集すると、動きがわずかにぎこちなくなる場合があります。撮影前にカメラのフレームレート設定を確認しておきましょう。

ゲーム実況・eスポーツ・画面操作チュートリアル → 60fps推奨

ゲーム実況やeスポーツ動画は60fps推奨です。30fpsではゲームのキャラクターや弾の軌跡が残像のようにブレて見えることがあり、視聴者がゲームの動きを正確に追えなくなります。格闘ゲーム・FPS・RTS(リアルタイムストラテジー)など、動きの速いゲームジャンルでは特に差が出ます。

パソコンの操作方法を解説するチュートリアル動画も同様で、マウスカーソルの動きやクリックのタイミングを正確に見せたい場合は60fps推奨です。視聴者が操作を追いやすくなり、動画の実用性が高まります。

音楽MV・ショート動画・アニメーション → コンテンツに合わせて選ぶ

音楽MVは楽曲の雰囲気と映像の世界観に合わせて選択します。クールなダンス系・アクション系のMVは60fps、しっとりしたバラードやアコースティック系は24fpsが映像の雰囲気にフィットしやすいです。

YouTube Shorts(ショート動画)は最大60fpsに対応しています。スマホで縦動画を撮影する際はデフォルトが30fpsのケースが多く、そのままショートに投稿しても問題ありません。アニメーションや2Dモーショングラフィックスは、制作ソフトの設定に合わせて24・30・60fpsのいずれかを選択します。

YouTubeのフレームレートを高くする際の3つの注意点


60fps以上の高フレームレートには映像品質を高める効果がありますが、いくつかの注意点もあります。事前に把握しておくことで、制作・公開フローの無駄を防げます。

ファイル容量が増え、アップロード時間が長くなる

60fpsの動画は、同じ解像度・長さの30fps動画と比べてファイルサイズが約2倍になります。10分の動画であれば、30fpsで4GBの場合、60fpsでは8GB前後になるケースがあります(エンコード設定によって異なります)。

ファイルサイズが大きくなると、YouTubeへのアップロード時間が長くなるだけでなく、編集作業中のPCへの負荷も増します。頻繁に動画を投稿する運用体制では、制作から投稿までのリードタイムに影響が出る場合があります。30fpsで十分なジャンルの動画に60fpsを使うメリットは少ないため、目的に応じたフレームレートの選択が効率的です。

視聴者側の通信環境によっては画質が自動調整される

YouTubeは視聴者の通信環境に応じて動画の画質を自動調整する仕組みを持っています。高フレームレートの動画は通信量が多いため、スマートフォンでモバイル回線から視聴する場合など、回線が不安定な環境ではYouTubeが自動で低画質に切り替えることがあります。

企業チャンネルの場合、視聴者層のデバイス比率(PC vs スマホ)を確認しておくことが参考になります。スマホ視聴が多い場合は、60fpsより30fpsの方が動画が途中で止まることなくスムーズに再生されます。

撮影・編集・アップロードのfpsは揃えて設定する

撮影・編集・書き出しで異なるフレームレートを混在させると、映像のカクつきや音ズレが発生するリスクがあります。例えば、60fpsで撮影した素材を30fpsのプロジェクトで編集すると、フレームが間引かれてカクカクした動きになる場合があります。

また、VFR(Variable Frame Rate:可変フレームレート)で撮影された素材は特に注意が必要です。スマートフォンの一部機種やゲームキャプチャソフトはデフォルトでVFRになっていることがあり、動画編集ソフトに読み込んだ際に音ズレが生じることがあります。撮影前に機器の設定を確認し、固定フレームレート(CFR)に設定しておくのが安心です。

企業のYouTube動画ではフレームレートより優先すべきことがある


フレームレートは動画品質を構成する重要な要素のひとつですが、Xcuuが300本以上の法人向けYouTube動画を分析・制作支援してきた経験から言えることがあります。「30fpsか60fpsか」の設定より、視聴維持率やCTRに直結する要素は別にあります。

視聴維持率を左右するのはフレームレートではなく動画の冒頭設計

YouTubeのアルゴリズムが最も重視する指標のひとつが視聴維持率です。Xcuuでは視聴維持率の目標値を35%以上(業界平均20〜25%)に設定して支援しています。

視聴維持率を左右するのは、フレームレートではなく動画の冒頭15秒の設計です。最初の15秒で「この動画は自分に関係がある」「最後まで見る価値がある」と思ってもらえなければ、視聴者は離脱してしまいます。60fpsの滑らかな映像も、内容が視聴者の関心を引けなければ意味がありません。

Xcuuでは、視聴者が離脱しにくい動画構成としてPASTORフォーミュラ(Problem→Aspiration/Amplify→Story and Solution→Testimony→Offer→Response)を活用しています。冒頭で視聴者の課題(Problem)を明確に提示し、この動画を見ることで何が解決されるか(Aspiration)を早い段階で示すことで、視聴維持率が改善されるケースがあります。

フレームレートを最適化する前に、まず動画の構成設計が正しいかを確認することをおすすめします。

企業動画に適したフレームレートと仕様指定のポイント

企業のYouTube動画に求められる品質を確保しながら、制作効率を落とさないためのフレームレート設定の目安は以下のとおりです。

解説動画・採用動画・代表インタビュー・商品説明などは30fps(1080p)が標準です。動画制作会社に外注する際の仕様指定としては「解像度:1920×1080p、フレームレート:30fps、ビットレート:8〜12Mbps」が一般的な基準となります。

画面の動きが多い操作説明や、スポーツ・イベントの映像を含む動画には60fps(1080p)を指定します。ビットレートは同解像度の30fps比で1.5〜2倍程度を想定しておくとよいでしょう。

「撮影はどのくらいの画質で撮ればよいか分からない」「動画制作を外注する際の基準を知りたい」という場合は、Xcuuにご相談ください。

YouTubeのフレームレートに関するよくある質問


YouTubeでおすすめのフレームレートはどれですか?

コンテンツのジャンルによって異なりますが、大まかな目安は以下のとおりです。

  • 解説・トーク・インタビュー・企業動画:30fps
  • Vlog・シネマティック系・日常動画:24fpsまたは30fps
  • ゲーム実況・スポーツ・操作チュートリアル:60fps
  • スローモーション用に高速撮影:120fps以上(投稿時は30または60fpsに変換)

迷った場合は30fpsを選んでおくと、ほとんどの用途に対応できます。YouTube公式も24〜60fpsの範囲を基準として定めており、特定のfpsを強制しているわけではありません。

フレームレートが違う動画を同じチャンネルにアップしても問題ないですか?

問題ありません。YouTubeでは各動画のフレームレートを個別に処理するため、チャンネル内で30fpsと60fpsの動画が混在していても、視聴者に違和感を与えることはありませんし、アルゴリズム評価への直接的な影響はありません。

ジャンルに応じてフレームレートを使い分けることが、最適な視聴体験を提供する方法です。解説動画は30fps、ゲーム実況は60fpsと使い分けても、チャンネル全体の評価には影響しません。

スマホで撮影した動画のフレームレートをどう確認すればよいですか?

iPhoneの場合は「設定」→「カメラ」→「ビデオ撮影」から確認・変更できます。Androidの場合はカメラアプリ内の設定メニューから確認します。機種によって設定の場所は異なりますが、「ビデオ品質」や「解像度」の設定項目内にフレームレートの選択肢があることがほとんどです。

スマホのデフォルト設定は多くの場合30fpsになっています。そのままYouTubeにアップロードしても問題ありませんが、ゲーム画面を録画する場合や動きの速い映像を撮影する場合は60fps設定への変更を検討してください。

まとめ|YouTubeのフレームレートはジャンルと目的で選ぶ

この記事では、YouTubeのフレームレートについて基礎知識から、ジャンル別のおすすめ設定、高fps設定時の注意点まで解説しました。最後に要点を整理します。

ジャンルおすすめfps理由
解説・トーク・企業動画30fps動きが少なく30fpsで十分。容量効率も良い
Vlog・日常動画24fpsまたは30fps映画的雰囲気は24fps、自然な日常感は30fps
ゲーム実況・操作チュートリアル60fps高速な動きを正確に見せるため60fpsが必要
スポーツ・アクション動画60fps動きの速い映像を滑らかに表現
スローモーション撮影120fps以上高速記録してゆっくり再生するため

フレームレートの基本は「動きが少ない動画は30fps、動きが速い動画は60fps」というシンプルな判断軸で選べば問題ありません。技術的な設定を整えることは動画品質の土台ですが、最終的に視聴維持率やCTRを左右するのはフレームレートよりも動画の内容設計・構成です。

特に企業がYouTubeで成果を出すには、「何fpsで制作するか」と同時に「どんな視聴者に・何のために発信するか」という目的設計と、「冒頭15秒で視聴者を引き込めているか」という動画構成の精度が重要です。

動画制作の仕様設定から「視聴につながる動画設計」まで、企業のYouTube活用についてご相談がある場合は、Xcuuにお気軽にお声がけください。


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